時代が時代なんで写真がなくておもしろくありませんが、この写真で許して下さい。

さて、ここでこのオンボロバイクの燃費ですが、あとから測ったらだいたい50~55㎞/lぐらい。
50ccで世界に誇るカブエンジンのノーマルなんで当然といえば当然です。
タンクも実は9lも入り1日に450km程走れる計算になるので、1日1回給油して十分でした。
なので移動に使ったお金といえばそれぐらいです。
当時はガソリンが多分100円/l前後ぐらいだったんで3000円いってないですね。
なんということでしょう。
神奈川~諫早が交通費3000円未満。
皆様も是非試してみてはいかがでしょうか笑

ということで博多を出発し、いざ諫早市へ向かいます。
なんとなく知った風景が増えると同時になんともいえない安堵感に包まれます。

佐賀を過ぎたあたりでは、お尻はなおずっと痛いものの、座り方のコツも覚えたのもありますが、もうすぐ着くという喜びで終始テンションがあがっていた記憶があります。

ちなみに神奈川からバイクで帰ってくるよというのは実家の母とかには一言も言っていませんでした。
数日連絡しないというのは通常なので、ある日突然バイクで帰ってくるという算段です。

うちの実家は当時入口の前に側溝があるのですが、それが車とかバイクが通るとボコボコいうのでうちに誰か来たなという時はすぐわかります。
台所からその辺りも視認できるので、ボコボコ鳴ったらとりあえず見る、というのが家族みんながとる行動です。

当時の実家の写真です。もっと入口手前の写真は見つけきれませんでした。
写真の車は私がかつて乗っていた車ですね。
これは26歳ぐらいから多分5年ぐらい乗っていたような記憶です。
ちなみに側溝っていうのはこの茶色のとこではなく、画像からいえば30mぐらい右後ろぐらいのところです。

話が変わりましたね。
さて、20年以上経った今でも当時の状況とか家族で話題になることがあります。
当時母は側溝の蓋がボコボコと鳴って台所の窓から誰か来たなと思って見た際、『は?あれ?え?』みたいになったそうです。
もう少し詳しく頭の中を想像して解説すると、『あっ健太郎かな。え?神奈川いるよね?なんでバイク?は?どうやって?え?健太郎?』みたいな。
おもしろいですね。

で、いきなり『ただいま~』と玄関を開けるわけです。
勝手に鍵開けて。
プチどっきり。

ということで結果的に1250㎞、5日間にわたった小田原~諫早原付下道珍道中は無事終了しました。

この旅で得たことは、休憩中とかその辺の人と話すことが割と楽しくて、それまでの自分は完全に人嫌いの人見知りだと思っていたんですが、割と人が好きなんだなと感じれたことです。
言葉にするのは難しいですが、この5日間の前と後では確実に人や物事の見方が変わりました。
安い言葉になりますが、経験は財産ですね。
やって良かったなと心から思いますし、なんならこれに近い事をいつかまた可能であるならばやりたいとも思ってます。

時間に縛られずに目的無く大きくてボロくて速くないバイクでドコドコプラプラしたいという願望はずっとあります。
いつか実行できるといいですね。