思ひ出
私も振り返れば野球肘とやらに悩まされてた時期もありました。
一生懸命野球ばっかりやっていた高校時代。進学校でしたが、勉強なんてさらさらやる気は無く、学校には行かなくても野球の練習には行ってたりしてました。バレるだろ、って感じですが、専用野球場が結構はなれにあったんでバレなかったんですね。いや、バレてたな。
そんな高校生活の日々、朝起きると肘の可動域が10°~20°ぐらいしかなく、もちろん肘を伸ばし切るなんてことはできません。
曲げきる方が痛かったような気がしますが、90°以上曲げるなんで相当の気合いと根性が必要でした。
今思えば、基礎的な身体が全然作れていなく、下半身の筋肉がとても弱かったために腕だけで投げてたんだなという感じです。
あ~、もうちょっと頭使って筋トレとか練習していればもうちょっと上手くなったのになぁ~、ってなことはよく思います・・・・・
帰宅部でも野球肘
さて、この野球肘とテニス肘、御存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、別に野球とかテニスとかしていなくてもなる時はなってしまいます。
帰宅部でも野球肘。あるんですよ。
別名、野球肘は内側上顆炎、テニス肘は外側上顆炎と言いまして(別名が野球肘・テニス肘ですが)、実は肘関節の内側が痛いか外側が痛いかで診断名が付きます。
ただ野球をやってる人に多いから野球肘、テニスをやってる方に多いからテニス肘、というわけです。
●内側⇒野球肘(内側上顆炎)
●外側⇒テニス肘(外側上顆炎)
という感じですね。
本当の原因
そしてその原因はというと、多くの場合が下記の上腕二頭筋、上腕三頭筋、というこの二つの筋肉が大いに関わってきます。
痛みが出て、上顆炎と診断されたとしても、実際に関節自体に炎症が起こってるという事実はそうそうありません。
事実血液検査してCRP(炎症反応)がどうのこうのというのは極々稀です。
たとえ関節自体に炎症が有ったとしても、この二つの筋肉の影響というのは100%有ります。
≪↓上腕二頭筋↓≫
⇒これは主に肘を曲げる動作をする筋肉で、『力こぶ』というやつですね。
≪↓上腕三頭筋↓≫
⇒『二の腕』ってやつです。肘を伸ばす動作をします。
御覧の通り両方の筋肉とも肩関節周辺から肘の下まで付着しており、この筋肉が過緊張や短縮を起こすことで、肘、もしくは肩に痛みが現れます。
上顆炎と診断が付いて、休養を求められたとしても、これらの筋肉が良い状態に戻らなければ痛みはまた必ず再発します。
休養どうのこうのというより原因の除去がまずは最優先だという事をわかって頂きたいです。
もちろんこの上記二つの筋肉が痛みが出る原因の全てでは無く、前腕(肘から手に掛けて)の筋肉、そして下半身の使い方や首の状態も大いに関わってきます。
ただこの上記二つの筋肉の影響というのは避けては通れなく、これらの問題を解決することにより症状の軽減につながることは間違いありません。
当院の治療法
治療法としては、まずはその痛みに対する直接的なアプローチとして、特定の筋肉を良い状態に戻してあげ、そしてそのあとに再びそこに負荷が掛からないような身体の使い方ができるよう治療していく、というのが当院の考え方であり、やり方です。
野球肘やテニス肘に関しては、周辺や上下に電気を掛けたところで気休めにしかなりませんよ。
根本的な治療を目指しておりますので、野球肘の治療で足首にテーピングなんかも施します。
それで痛みが変わるんです。
野球肘やテニス肘ではなくとも、何度も何度も肘の痛みを繰り返してる方には是非相談して頂きたいと思います。