突き指はあまり長期間固定し過ぎると指を動かすための筋肉が固くなり二次的な痛みを引き起こし症状が長期化します。

突き指してしまったらまずどうすべきか?

まず、

引っ張らないで下さい。

なぜ突き指は引っ張るということになったのかはわかりませんが、とにかく引っ張っても良い方向には向かいません。
突き指の程度により、分けて説明させて頂きます。

痛いと言えば痛いけどそんなに痛くないしそんなに腫れてもいない…

⇒そこまで気にせず引き続き普通に使って大丈夫でしょう。

多少腫れちゃってるけど、別に普通に動かせはする…

⇒骨に異常が無いとは言い切れませんが、圧迫の意味でテーピングを適当でもいいので巻いて下さい。
血が止まるぐらい巻くのはやめましょう。

多少腫れててなかなかどうしてまぁ痛い…

⇒こちらも骨に異常は有るかも知れませんが、適当でもテーピングはしといた方が良いです。
簡単にサラッと巻くだけも重要です。

超腫れてて全然動かせやしねぇ…ズックンズックン痛い…

⇒折れてるかもしれませんね。
とりあえずレントゲン撮りに行ってみましょう。

自分でできる簡単な処置

自分にできることはテーピングぐらいです。
こちら参考までに。↓

極々簡素ですが、十分です。

突き指の程度が強い場合だと、隣の指と合わせて巻いてあげると楽です。
↓参考までに↓

こちらも極々簡素なので、これを何本か足すことにより調整してもよいでしょう。

ただ、一つだけ注意すべき事は、『テープを引っ張り過ぎない』ということです。
引っ張り過ぎてしまうと、血流障害を引き起こしますので、注意しましょう。
やや気持ち引っ張りながら巻くぐらいで丁度よいかも知れません。
あとは最初に書いた通り指そのものは引っ張ってはいけません。

突き指と見せかけて骨折?

さて、実は指というのは思いのほか人知れず骨折していることが割と多いところでもあります。
実際整形外科の現場でも、骨折が無いであろう怪我の程度だった突き指にも関わらず、治りが悪く再度レントゲンと撮ったところ実は微細な骨折をしてたなんてこともあるようです。
あまりにも微細な骨折の場合は、最初のレントゲンでは確認できないということもあるんです。

骨折があるとまず治りが悪いので、経過を見て判断するしかないかも知れませんね。
受傷直後だと、レントゲン上でも骨折が極めてわかりづらいケースもあるのでレントゲン撮って骨折が無かったからといってもう100%骨折ではないとは言い切れないのが現状です。
ただし、MRIにおいては、ほぼ100%骨折は骨折と断定できるので、骨折の確認の有無は確実に行えます。

突き指でいちいちMRIを撮るかといったらほとんどの場合撮らないとは思いますが。

突き指はどうすれば早く治るか?

固定を一定期間以上やってしまうと、指を動かす筋肉が固くなってしまうので、その固くなった筋肉は二次的な痛みを引き起こします
その結果痛みが長く続くことになってしまうということです。

指を動かすことというのは肘と手首の間の筋肉が行っている仕事です。
↓てのひら側の筋肉は指を曲げる働きをします↓

↓手の甲側の筋肉は指を伸ばす働きをします↓

突き指の際にはこのような筋肉が100%関連してるので、そのあたりの固くなってコリコリした筋肉をゴリゴリに揉んであげても多少の痛みの変化は出ます。
上図の範囲をゴリゴリにやっちゃって下さい。
そして、先日の足首の記事と同様ある程度の突き指まではむしろ使った方が早く痛みも取れますし、早く治ります。
割と使える程度の突き指だったら多少の痛みは無視して曲げたり伸ばしたり普通に使って下さい。
ただそこでもテーピングによる圧迫をしてるかしてないかでは改善のスピードがかなり違ってきますので、上記を参考にテーピングもして頂くとなお改善も早くなりますよ。