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《変形=痛い》ではありません

『変形』しているからといってそれが痛みの原因になっているというのは実は違いまして、逆に言いますと変形していても痛くない人もたくさんいるわけです。

一旦その変形が落ち着いてしまえばその変形自体は痛みを発するものではなく、変形自体が原因となって痛みが発生するという場合はその変形が進行している時だと考えます。

進行している時というのは概ね熱感があり、痛みも伴うことが多いようです。

例えば代表的なものがリウマチです。

リウマチのしかも進行中なものである場合は熱感も伴い、痛みも同時に発生する場合がほとんどですが、その場合は痛みの原因というのもその箇所にあると考えていいでしょう。

しかしリウマチであろうがなかろうが、その変形が一旦落ち着いてしまえば実は痛みも出なかったりします。

熱感を伴わない場合の変形はその他のところに痛みの原因があるというのが、妥当な考え方と言えます。

まとめると、熱感を伴わない場合の変形の痛みの原因は概ね別の箇所にあると考えていいでしょう。

 

側弯症でも痛みは取れます。

その生理的な形状が正常でない以上、通常とは別の緊張の仕方をしていると考えるのが定説です。

その痛みの発生機序を読み解き、できるだけ生理的に正しい状態に導いてあげることが重要だと考えます。

生理的に正しい状態を作ってあげることにより、その痛みの原因になっていたところには負担が掛からなくなりますから結果的に痛みは消失する、ということになります。

ただ、また同じ使い方を繰り返していると、また同じところにどんどん負荷がかかり続けてしまうので、のちに症状は再度出現しやすくなります。

【良い状態で使う】というのが非常に重要になってきますので、戻りが早い方程間を空けずに治療することが重要になります。

良い身体の状態で使ってあげることで、正しいところに負荷がかかるので、結果的に痛みの出にくい身体へと近づきます。

 

 

側弯症に関しては完全に治すという事は難しいですが、痛みを取ったり、動き方を改善させることはちゃんとできます。

痛みがあるのを『しょうがない』としてしまうとまた新たな問題が発生してしまい、良いことはありません。

中々長いスパンで考えないといけない事象ですが、少しでもお力になれるよう尽力させて頂きます。