酵素って知ってます??

知ってるよ!っていう人がほとんどだと思いますが、それが果たしてなんなのか、そもそもどういうものなのかを説明できる人というのは逆にほとんどいないんじゃないですかね?

実はわたしも恥ずかしながらよくわかっておりませんでしたが、ちょっと勉強させて頂きましたので是非共有しましょう。

 

そもそも酵素ってなに?

生体で起こる化学反応において触媒としての役割を持っている分子のことをいいます。

一説では生体に含まれるタンパク質の大半は酵素であるとも考えられております。

ではその役割としては、わかりやすい説明として鍵と鍵穴という考えがあります。

それぞれ単体ではそこまで重要な役割は果たせませんが、鍵穴というベースの物質に鍵である酵素が結合し化学反応を起こすことにより、新たな人体にとって必要な物質ができあがるといったイメージです。

そして酵素というのは色々説はありますが、2000種類を超える種が存在します。

そして驚くことにその一つ一つが特別な物質としか結合しないという性質があるそうです。

要するにある物質があって、それに酵素が触媒となり、新たな物質が生まれるといった具合です。

そもそも何?と聞かれたら、『触媒。』と答えましょう。たとえその意味がわからなくても・・・

代表的な酵素っていうと?

《〇〇〇ーゼ》と名の付くものは概ね酵素と思っていいのかな?と思いますが・・・

●アミラーゼ

●リパーゼ

●アンチテーゼ

●プロテアーゼ

●キナーゼ

●カタラーゼ

●メタモルフォーゼ

等々。

 

はい、気付いた方いますか~?嘘ですよ~。

アンチテーゼとかメタモルフォーゼとか大嘘ですからね~。

 

で、まぁなんとなく聞いたことあるようなないようなワード集ですが、納豆キナーゼなんかは一度は効いたことあるんじゃないかと思います。

アミラーゼなんかは唾液に含まれているっていうアレですね。

これらが一つ一つ役割が決まっておりそれが約2000種以上あるということですね。

5000種以上だという文献もありますが、とにかくたくさんあるということでいいと思います。

 

酵素の特徴

上で説明したように酵素というのは触媒として働きその相手物質を反応するのですが、これにも最適な環境というのが必要です。

いつどこで出会っても上手い具合に勝手に化学反応を起こすというわけではありません。

●最適なph

●最適な温度

●基となる物質の濃度

●酵素の濃度

これらの条件が生体内でいい具合で重なって、やっとその生体に適した化学反応を起こし新しい物質が生まれるということです。

ちなみにphというのは例えば水では反応しないけど胃の中だと反応する、といったイメージです。

そしてそれぞれ一定の濃度が無いと反応しない、ということですね。

要するにこれ大事なんですが、加熱すると死ぬ、とまでは言いませんが別のものになってしまう、ということになります。

 

じゃあそもそも酵素ドリンクってのはなに?

実は上で書いている体内の酵素とはそもそもの意味が違うものです。

食品関連でいう酵素の場合は実は酵素の働きによる発酵食品ですよということになります。

そもそも体内の酵素とは意味が違い、発酵食品を表しているの、ということです。

つまり酵素を摂取するドリンクではなく、酵素の働きによって作られたドリンクだということです。

もし酵素を経口摂取したとして、それはどうなるか?

ココ大事ですが、口から酵素を含む食品を取ったとしても、本来胃の中に存在するタンパク質分解酵素によって、わざわざ口から取り込んだそのほとんどの酵素を元々胃の中にあった酵素が分解してしまうということです。

要するに仮に酵素を直接飲んでもその酵素が体内で活躍する前に胃の中で分解されてしまう、というのが定説だそうです。残念ながら。

しかしながらなぜココまで酵素なんちゃらがはびこっているかというと、そもそも発酵食品も、酵素という括りで認知されてしまっているからではないでしょうか。

確かに納豆を始めとした発酵させた食品というのはその過程で酵素により発酵されますので、酵素は大いに関係しますし、その内容にも大量の酵素が含まれていると考えられます。

したがって酵素が入った食品等を経口摂取してもその酵素は体内に吸収されることはなく、胃で分解されてしまうということです。

そしてココも大事ですが、販売される時点でほとんどの場合熱処理されてるのが通常だと思いますが、加熱処理によっても一定の酵素は変性し活性を失う失活という状態となります。

酵素を直接経口摂取したとしても期待に添える効果は得られないということです。

 

じゃあ酵素ドリンクって嘘なの!?

嘘ってわけじゃありませんが、解釈がなんだかズレてる感じはしますよね。

酵素によって発酵して作られた発酵食品・発酵飲料ということなんです。

なのでもちろんそこにはある一定の栄養価もありカラダに有益なものが多いと思います。

添加物や化学調味料等に関してはそれぞれでしょうが、全体的に少ないことを祈ります。

酵素ドリンクと謳っているぐらいなので最低限身体には良いだろう、そんななんでもかんでも入れてるワケではないだろう、というぐらいでしょうか。

真実を知りましょう

酵素ドリンクを始めとした酵素食品・酵素サプリに至るまで、それが身体にイイということはそれはそれで間違いないのかも知れませんが、屈折して解釈されてるケースが多いような気はします。

正直わかってて摂取しててもわからないで摂取してても特に身体の変化はありませんが、付き合い方は変わると思いますし、無駄なお金を使わなくてよくなると思います。

私は『ちゃんと知って、ちゃんと考えて、コントロールする』ということが最も大事だと考えます。

なんとなくイメージ先行でイイらしいからといって恒常的に摂取してるけど実はなんなのかよくわかってないというのはちょっとなと。

という私も実はこれ書くまで酵素たるやは全く知りませんでした。

今はちょっと調べればイイ情報がたくさん出てくるのでとりあえずサクッと調べてみましょう。

同じ内容でも複数調べることが大事ですよ。