そもそも骨盤って??
上図は骨盤と第4腰椎・第5腰椎と大腿骨の上部ですね。
蝶々のようなところが腸骨、と真ん中の三角?逆台形?のところが仙骨、画像中央下の眼鏡の真ん中らへんが恥骨。
で腸骨と仙骨と恥骨で合わせて骨盤と言います。
一つのようで複数の骨と関節が合わさっての『骨盤』です。
で、骨盤内の重要な関節で仙腸関節というところがあるのですが、一説では結構動く、一説では全く動かない、とこ言われておりますが、当院では動く説でやってる面が多いです。
そしてこの骨盤、骨盤というのは勝手に独りでに動くわけではなく、周りの筋肉の作用により動きます。
最近よく言われる骨盤底筋なんかもこの骨盤内に含まれます。
ちなみに骨盤底筋とは一つの筋肉ではなく、複数の筋肉をまとめて表す言葉で本当は骨盤底筋群と言います。
『骨盤がゆがむ』って?
骨盤が独りでにグニャッとゆがむことはありません。
上に書いた通り骨盤は様々な筋肉により覆われてますので、その覆っている筋肉群が偏った緊張をすることにより、結果的にゆがんでいきます。
前後から見た時に地面と平行であることに対してゆがんでいる(傾いている)、横から見た時の正常の傾き具合に前または後ろにゆがんでいる(傾いている)、ということです。
なんで骨盤がゆがむの?
何回も書いてしまってますが、周辺の筋肉が偏って緊張してしまうからです。
人は左右対称には身体を使えません。
右と左、利き腕や軸足があるように、それぞれの役割も持って効率的に身体全体を使っています。
その左右の使い方がそれぞれ過剰になった時に、筋肉の緊張を左右で差が大きくなってしまい、それがのちに骨盤のゆがみに繋がってしまうのです。
これは左右の問題だけではなく、前後も問題もそうであって、前後左右の身体の使い方が本来の生理的な正常範囲から逸脱することにより、一定の筋肉に負荷が集中してしまい、一定の筋肉が過剰に緊張してしまうという結果に繋がってしまうのです。
イメージとしては骨盤は常に上下左右前後からのストレスを受け続けており、その結果の骨盤のゆがみということになります。
産後の骨盤のゆがみは?
妊娠も後半に突入すると少しずつ骨盤も出産に向けての準備に入ります。
それに加えて身体の使い方も少しずつ変化していくので、筋肉の状態もそれにあったような使い方になっていきます。
実際出産後の骨盤は出産が終わると産後1ヶ月ぐらいである程度まで戻り、あとは少しずつ時間をかけて本来元に戻りますが、中々すぐにとはいきません。
また、出産までの身体の状態があまりよろしくない状態だと骨盤や周辺の筋肉が元の状態に戻るのも時間が掛かってしまうか中々戻らなかったりもしてしまいます。
やはり妊娠前の状態にいち早く戻すためには早い段階での対処が不可欠となりますが、目安としているのはだいたい産後1ヶ月ぐらいからのケアが万全だと考えます。
産後1ヶ月までは『床上げ』という言葉がある通り、ゆっくりできればそれに越したことはないと思いますが、やはりその期間でも痛みが強い方は来院をオススメしております。
産後の骨盤矯正のスタートに関しては産後1ヶ月を目安にお伝えしておりますが、困るほどの痛みが出た場合はその治療だけでもお早目にご来院下さい。
骨盤がゆがまない為にはなにをすべき?
なんでゆがんでしまうかというのを考えた時に偏った使い方をしてしまってるということがまず挙げられますので、まずは日常生活に於いて偏った使い方をしないという事が最も重要になります。
ただし、現代人はどうしても仕事の関係上等偏った使い方になってしまいがちですよね。
ではどうすればよいかというと、やはり一番効果的で効率的なのはウォーキングなんです。
正しいウォーキングをすることによって、日頃から蓄積した悪い負荷の塊がリセットできるといったイメージです。
日頃から軽い運動をされている方であってもそれが良い使い方ができてるかというと実は疑問であったりもするので、前回のブログで書いた良い歩き方を参考にでもして頂けると光栄です。
あとは以前のブログでも紹介したようなストレッチなんかもものすごく効果的です。
当院の骨盤矯正
骨盤だけを矯正または調整したとしても周りの環境(筋肉)の状態が悪ければ骨盤自体もまたゆがんでいってしまいます。
骨盤を矯正するのは骨盤へのアプローチが重要ですが、それを維持するのは周りの環境(筋肉の状態や日常での使い方)の改善が不可欠です。
当院では骨盤矯正を希望される患者様へは骨盤自体のアプローチはもちろんその後もよりいい状態を維持しやすくする為に周りの状態の改善も念頭に入れて統括的に治療を行います。
簡単に言えば骨盤の根本改善です。
骨盤矯正後は割とはっきり全体的に軽くなる感覚を提供できると思いますので、症状の治療も含め骨盤矯正に於いても安心してお任せ頂けると光栄で御座います。