靭帯断裂というのは大きく分けて≪完全断裂≫と≪部分断裂≫とに分けられます。
しかし病院ではただ≪断裂≫と言われる事が多いようで、それだと普通≪完全に断裂≫と思ってしまいますよね。
でもそうじゃないんです。
【そもそも靭帯とは】
1本の靭帯というのは実は1本では無く無数の繊維でできてます。
さけるチーズみたいな印象ですかね。
そのさけるチーズの1本を100本の繊維から成るものと仮定します。
100本の束で1本のものとイメージして下さい。
上記の≪完全断裂≫というのは読んで字の如く完全に断裂ですね。
では≪部分断裂≫はどうかというと、その100本の内、ある程度切れた状態を≪部分断裂≫といいます。
この範囲内でどれくらい切れれば部分断裂だという決まりは正直ありませんが、画像診断できるぐらいだと断裂だという診断を受けるでしょう。
あとは徒手検査での不安定性も加えて判断する場合もあるかと思います。
一般的に部分断裂と診断された場合は一定の不安定性は有る事が多いですね。
ここからは印象ですが、患者さん側はたとえそれが大したこと無い程度の部分断裂だとしても、ひとこと≪断裂≫(切れてプランプラン)で理解してる事が多いという事です。
しかし実際に触らせてもらうと全く問題無い場合も多々あります。
なのに患者さんは痛みの原因を完全に靭帯断裂のせいだと思い込んでる。
これってただ病院側の説明が足りないという事だと思うんです。
そしてほぼ靭帯が切れて靭帯が痛いと思ってらっしゃる方も多い印象です。
そもそも靭帯には痛覚はありませんので、痛みは感じません。
その周りの組織(筋肉等)が起因で痛みとして現れるのです。
『靭帯が切れてるから痛い』ではないんです。
たとえその断裂が完全断裂であれ、部分断裂であれ、痛みというのはその周りの問題から生まれているので、その問題というのを解決できれば痛みは消失します。
『靭帯が切れてるから』といって諦めることは何もありませんよ。
例えとして足首の靭帯断裂のケースで書かせて頂くと、当院ではまずは痛みの原因を特定してそれを良い状態にしたうえで、より正しい・負荷が無い使い方ができるようにテーピングにて調整します。
良い状態で使う事により、筋肉も正しい使い方ができる為、効率良い運動となり、またその正しい使い方を身体は学習するので、その後の症状も出辛くなります。
足首の治療に関しては非常に得意であり、効果も直後に提供できるので、御相談頂きたいですね。
『昔靭帯切った』という方に関しても、今後の指導も含めて治療させて頂きますので、お力になれると思いますよ。