患者様がおっしゃる『病院ではこう言われた』という診断名。
はっきりしてればいいんですが、当たり前のように超曖昧な診断名を授かる場合も少なくありません。
曖昧な診断名3選
①『頚椎症』
頚椎が悪いのはなんとなく想像できますが、頚椎がなんなのか?
もうどうにも説明しようがありませんが、悪いと言ったら悪い、といった感じなのでしょうか。
頚椎というのは背骨の中の一つの骨で計7個あります。
頚椎症と言ってしまえばその頚椎という骨が悪いように聞こえますが、そもそも頚椎症と診断される方の頚椎も骨が悪いといった所見は無い場合がほとんどです。
強いて言うなら、頚椎の位置関係がよろしくない、のを総じて頚椎症と言っている場合が多いんではないでしょうか。
頚椎のいち関係がよろしくないという事の原因も実は他にあり、その周りの筋肉郡が頚椎の位置関係に悪影響を及ぼしていると考えて間違いありません。
②『自律神経失調症』
これは本当に多いんですが、そもそも自律神経というものをなんとなくでも理解している方が圧倒的に少ないのに、自律神経の説明事態が皆無だったり。
『自律神経=精神的なもの』といったイメージを持たれてる方も多いです。が、それはそうといえばそうなんですが、もっと大きなものですね。
そもそも自律神経というものはなんなのか?というのはこちらの過去ブログを参照して頂いて
それを踏まえた上で自律神経失調症とは?というのを考えると、あまりにも症状がなんでも当てはまってしまってもうなんでもありになってしまうんです。
もはや自律神経失調症とさえ言っとけば間違いではない、みたいな。
③『神経症』
もうこれは本当にわかりません。
Wikipediaでは【精神医学での伝統的な用語】だそうですが、
1980年には廃止されたとも書いてありますが、今でも耳にする、または患者様の問診票の既往歴で目にするのはなぜでしょう。
まぁ言ってしまえば、精神疾患の総称とも取れなくもありません。
まぁアテにはなりません。
【神経痛】とは全く別物のようです。
以上とりあえずよく耳にする3選を取り上げましたが、他にももちろんあります。
だいたい◯◯◯◯症候群というのも割と曖昧ですよね。
当院の考え方
患者様は病院から様々な病名を宣告されて当院に起こし頂いたりしますが、当院は正直あまり重要視しておりません。
もちろん知っておかないといけない疾病はちゃんとそれなりに対応します。
が、実際曖昧な場合が多く、たとえ痛みに直結するような疾患であっても、痛みが原因が100%その疾患によるものだとか限らないので、あくまでもお身体全体的に見せて頂いて判断しております。