【たとえその整形外科が有名でも『信用しきる』というのは損します】
当院に来られた患者様です。学生さん。
割と有名な整形外科で診断後、松葉杖の使用。
もちろん普通には歩けません。
腫れも内出血もあり。
病院ではそこまで期間は掛からないだろうと言われたそうです。
なのに松葉杖というのが最早突っ込みどころ満載です。
そもそも松葉杖を使うと、絶対に長期間になります。
なぜか?
筋肉が過剰に落ちてしまうからです。
筋肉が落ちるという事は、縮んで固くなってしまいます。
その固くなってしまった筋肉が二次的な痛みを引き起こす原因となるので、余計緩解までに期間を要してしまうのです。
なのに、「治るまでそこまで長く掛からないですよ」と・・・・・・・
確かに状態は良くはありませんでしたので、松葉杖はまぁ百歩譲ってもしょうがないとして、チグハグ。
誰が診たんだか。
わけわかりません。
【当院受診】
さて、当院にて受診後、問診、触診。
内側に痛みや内出血がある足首の捻挫は割と回復に期間を要しますが、こちらの患者様も内側の《内果骨挫傷(ナイカコツザショウ)》と言いますが、それに当てはまりました。
確かに足首の捻挫としては程度は強く、それなりの期間はかかりそうです。
その後治療とテーピング。
松葉杖なんかいりません。
もちろんスタスタ歩けるわけでありませんが、なんとか歩けます。
松葉杖で来たのに歩いて帰ります。
松葉杖は後日返しに行ったそうです。
約2~3週間後、程度が強かったので痛みは多少残るもののプレー復帰。
もしそのまま松葉杖の使用を続けてたらと思うと・・・・・・・・・
【捻挫の治療で最も大切なこと】
捻挫の治療で最も大切なことは『良い状態で使う事』です。
なのでまずは『良い状態を作る事』
そして、多少の痛みがあっても我慢して『使う(歩く)事』です。
良い状態で使う事で回復のスピードが格段にアップします。
なので当院では多少痛くてもどんどん歩くことを推奨します。
もちろん安静を言い渡すパターンもありますので、それは状態次第という事です。
【病院の役割】
足首の捻挫の治療には絶対の自信がありますので、あえて言わせて頂きますが、病院は骨折の有無を確認する事だけでいいと思います。
いやむしろ骨折の有無も触診で確認できるので、とりあえず当院に来て頂いても構いません。
骨折の疑いがある場合はちゃんと当院でも一度受診をオススメします。
無駄に固定や松葉杖を使用すると、特に学生の場合は回復までの貴重な時間を奪ってしまうだけです。
しかも無駄に期間が掛かることに圧倒的に筋力も落ちてしまい、身体能力も明らかに捻挫前より低下します。
間違った適当な対処法をしてしまう事で、そのコの可能性まで取り上げてしまうなんてあんまりです。
【言いたいこと】
我々の使命は『いかに早く現場に復帰させるか』だと思っております。
かつ『怪我する前より身体能力・ポテンシャルも上げる』ことです。
これはなぜその怪我をしてしまったかを診ていくことや、全体的に身体を診ることで可能です。
診れば非効率的な身体の使い方をしてる学生さん非常に多いです。
『最近なんか身体の調子がよろしくない』
『最近なんかタイムが伸びない』
『最近なんかコントロールが定まらない』
こういうのもちゃんと理由があるからです。
《違和感》は放っといても中々良いことはありません。
痛くはないにしろなにかしら違和感をもってる学生さんは迷わず来て下さい。
動きが良くなる事を約束します。