今まで一般的な足関節捻挫の処置はRICE処置といってR(Rest・安静)I(Ice・冷却)C(Compression・圧迫)E(Elevation・挙上)で、ありましたが、今は一概にそうとは言えません。
例えばいつまでも冷やしてばっかりしているのでは時代遅れです。
当院患者様バスケ部学生
さて、今回の患者様は結構な強程度の足関節捻挫でありまして、もうすでに某スポーツクリニックで受診・処置されてきた状態、松葉杖2本で当院にご来院頂きました。
で、程度でありますが、問診の最中に気付いたぐらい、腫れの程度が強く、下肢全体がむくんでいるような印象まで受けました。痛みは強くもちろん普通には歩けないも、着くことはできます。
そしていざ状態を確認させて頂いたところ、捻挫の治療では相当重要な【圧迫】が、まぁ~弱い弱い。
全体的な処置が『これ、素人だろ』と。
全体的な下肢のむくみのような腫れは完全にこの圧迫不足によるものだと判断できます。
その他にも気になるツッコミどころは複数ありましたが、割愛。
新人くんが施したものだと信じときます。
当院初診日(受傷後2日目)
●外反捻挫
●腫れひどい
●外側が痛い
●触れば内側も痛い
●足は着ける・歩けはする
※この『内側が痛い』というのが非常に重要です。
スポーツクリニックでの処置・指導
●レントゲン撮影
●捻挫の診断
●2週間足を着かないで安静
●松葉杖2本使用
●包帯
当院での処置
●足関節アライメントの矯正
⇒一定以上の程度の足関節捻挫の場合これをやらないと、痛みや違和感が何年も続いたりします。
●周囲の筋肉の調整
⇒これで痛みはかなり緩和されます。
●テーピング
⇒ほとんどの場合、普通に歩けるようになります。
当院のテーピングは『固定するため』のテーピングではなく、あくまで『使うため』のテーピングです。
当院の指導・説明
●腫れが普通より強いということが心配だったので次の日の経過を電話でお伝え頂くようにお願いしました。
●内側にも圧痛があったのですが、足関節捻挫で内側のあるポイントに圧痛がある場合は比較的完治まで長く掛かってしまうので、治るまでの期間の説明しをました。(内踝骨挫傷)
●多少の痛みは我慢して、できるだけかばわないようにどんどん歩くことをお願いしました。
●もう冷やさないようにお伝えしました。
っとまぁこんな感じでしょうか。
当初クリニックで言われた通り2週間松葉杖を使って安静にしていたとします。
2週間も使わないでいると、極端に筋力が落ちてしまい、筋肉がすごく縮みます。その縮んでしまった筋肉というのは元の状態に戻るまでにかなりの期間を要するので、回復・復帰までに相応の期間が掛かってしまいます。また新たな痛みの原因にもなります。
1ヶ月や2ヶ月もの長期間第一線から離れるようになるかも知れません。
大会を控えたこの時期、それだけはご勘弁な事でしょう。
『大会前のこの大事な時期に大変なことになってしまった』という方、是非当院にお任せ下さい。
なんとかします。