一昔前は痺れの一番の原因は椎間板ヘルニアとされていましたが、現在はそれは違います。
痺れ(坐骨神経痛)が出るまでの過程は?
実は痺れというものは、すぐに出る症状ではなく、その痺れの症状が出るまでも長い期間の積み重ねの結果、痺れという症状に発展します。
ある日突然痺れは出るかも知れませんが、その原因というのは、今までの長い期間の積み重ねの結果なんです。
いざ痺れが出るずっと以前からの積み重ねの結果、ということです。
なので自ずと治療も少し長い目を必要とします。
すぐには完全に治らず症状が出たり消えたりしながら時間を掛けて治っていくことの方が残念ながら多いです。
椎間板ヘルニアからの痺れ・坐骨神経痛
痺れという自覚症状があり、病院を受診した場合ほとんどの場合この名前を耳にすると思います。
MRIを設置する病院に於いては、MRI撮影してそのような所見があると100%椎間板ヘルニアと診断されるでしょう。
が、たとえそういう画像診断があって、そういう診断を受けようとも、当院ではそうとも限らないと考えます。
一説では、椎間板ヘルニアの診断名を受ける方々の中で、本当に手術摘要なのはその中の5%程とも言われております。
そういう画像所見が出たとしても、本当にそこが痺れの原因となってるかということは、また別問題なのです。
実際に椎間板ヘルニアと診断を受けたにも関わらず、当院での治療で改善した、という事例も割とあります。
本当に椎間板ヘルニアからの痺れ含む症状であれば、手術はした方が良いとは思います。
が、本当に本当に極稀です。
椎間板ヘルニアと診断されたにも関わらず『病院では特に何もしてくれない』『電気かけるだけ』『牽引しかしない』という方がいらっしゃればとにかく一度ご相談下さい。
梨状筋症候群からの痺れ・坐骨神経痛
これが今現在痺れの原因として一番多いとされているのではないでしょうか。
梨状筋とは??は別の項で書きましたが、その梨状筋が縮んでしまうことにより坐骨神経を圧迫しその結果足の痺れに至る。
簡単に言うと、
縮んだ梨状筋が坐骨神経を圧迫して痺れてしまう、
からです。
では、
⚫なぜ縮むか?
⇒梨状筋がうまく使えてないから
⚫なぜ使えなくなるか?
⇒外側に荷重が行き過ぎることにより、梨状筋が稼働しにくくなる。
稼働しにくくなると、筋肉はその特性上縮んでしまいます。
縮んでしまうということは固くなってしまうので、その固くなった梨状筋が坐骨神経痛に直接繋がります。
⚫なぜ痺れや痛みが出るか?
⇒縮んでしまった梨状筋が坐骨神経を圧迫してしまうからです。
梨状筋が縮んでしまうと、どうしても坐骨神経に干渉しやすくなります。
触れるだけなら問題無いのでしょうが、長い時間鑑賞することになるので、結果的に干渉してる箇所から下に痺れや痛みの症状が出現します。
⚫痛みが出ないようにする為には?
⇒普段から『使う』ことが最も効果的な予防となります。
『使う』とは一番簡単なのは歩くことです。
もちろんピンポイントでのトレーニング方法もありますが、症状が強い場合は余計症状が出たりもするので、結局は歩くということが一番基本的に効率的ということになります。
⚫もう既に痺れや痛みがある場合は?
⇒残念ながら個人の力では難しいと思います。
なにもしなくても症状が消失した場合でも、一定期間経てばまた症状が出ることになるということがほとんどです。
なので一度どこかを受診された方が良いでしょう。
もし、当院に近ければ一度御来院下さい。
お伝えしたいこと
この痺れが出るまでの経緯や発生機序をしっかり考えて理解しておかないと、痺れ症状に対するアプローチが正しく出来ませんので、特に痺れ等の症状に関してはちゃんとした院選びが重要です。間違っても画一的な処置をする工場みたいな院は避けましょう。
っということで、坐骨神経痛を含む痺れ・痛みの症状は当院にお任せ下さいm(__)m