テーピングの効果・巻く意味
当院では主に足首に巻く事が多いですが、基本的にそれは『固定』ではありません。
足首に巻くことにより、足の付き方を調整し、それにより、足全体の使い方を調整するという目的を持っております。
膝が痛くても、股関節が痛くても、腰が痛くても、足首にテーピングします。
なぜか?
膝の痛みにしても、股関節の痛みにしても、腰の痛みにしても、足の使い方、足の付き方からの影響というのは甚大で根本的な原因といってしまってもいいくらい影響が大きいからです。
足首の使い方一つで身体の使い方は変わります。
なので、足首の使い方を調整することにより、痛みの原因を排除しようという目的です。
痛みを取る為のテーピング
痛みがあるということは100%その痛みの原因になっている筋肉が存在します。
まずはその筋肉を特定することが最重要ですが、次に重要なのが、その筋肉の状態を改善させてあげること。
その筋肉の悪い状態を改善させる目的でテーピングを使用します。
固定する為のテーピングの弊害
『固定』することも大事です。ガッツリした骨折であれば固定は必要です。
ただ、固定することは弊害も大きいという事を知っておいて下さい。
固定することにより、その上下の筋肉が、著しく落ちます。極端に落ちます。ヒョロヒョロになります。
では筋肉が極端に落ちるとなにが起きるか?
⚫ダルくなります。相当。
⚫つりやすくなります。
⚫動きが悪くなります。
⚫他の場所が痛む原因になります。
足首で言えば、つまづきやすくなります。
何も無いところで引っかかりやすくなります。
いつまでも捻挫や骨折したところ周辺の痛みが残るのは固定したことの弊害であったりします。
足首にテーピングを巻く事で身体全体の使い方が変わる
決して大袈裟な表現ではありません。
特に下半身の使い方は大幅に帰ることができます。
足の付き方を帰ることにより、筋肉の使い方が変わるからです。
使い方が変わるので、負荷が減り、痛みも変化するというわけです。
足の付き方が変だと、腰痛にも肩凝りにもなりやすい
足のつき方が変だと、まずは下半身の筋肉の使い方が悪くなります。
下半身の筋肉使い方が悪くなることにより、腰痛もでますし、上半身の姿勢にも影響を及ぼします。
よって、腰痛のみならず肩凝りも出やすくなってしまうのです。
全ての痛みに足の付き方が原因というわけではありませんが、大事なのは、今あるその痛みが足の着き方とどのように関連してどういう影響を与えているかということ。
例え肩凝りだとしても、当院では足部も含めた下半身の状態も診るのはそのためです。
足首から骨盤への影響
も、多大にあります。
太ももの筋肉の付き方が変わってしまうのですが、太ももの筋肉というのは、その多くが骨盤へと付着しているため骨盤を引っ張ってしまうからです。
よって変な足の使い方をしていると、結果的に骨盤も歪みます。
なので、骨盤調整・骨盤矯正をやるにあたって、下半身へのアプローチは必須です。
大事なこと
我々にとって最も大事な事は、全体を把握することだと思っております。
肩凝りだからといって、肩首周辺しか見ない触らないようなのはその辺のマッサージ屋さんと一緒です。
肩凝りだからといっても実は下半身の方に問題があるかも知れません。
『全体を診る』ということが一番大事です。
全体を把握したうえで、その悪いところに負荷がかからないような足の着き方・使い方を作ってあげれば、おのずと痛みは楽になりますし、根本的な治療にもなります。
そして『良い状態』で使い続けてあげることで、自然と身体全体も良い方向へと導かれます。
痛み・不調がある方はほぼ全員といっていいほど、足の使い方にも問題があります。もちろん身体のズレや骨盤のズレがある方なども言うまでもありません。
当院では、肩凝りや腰痛であっても全体的にお身体の状態を見させて頂き、全体と把握した上で、より効率的な身体使いができるように、治療を進めてまいります。
特に症状が無いような方であっても、下半身を見て欲しいという要望にもお応えしておりますので、なんなりとご相談下さい。