『五臓(ごぞう)』って聞いた事がありますでしょうか??
東洋医学の考え方の基本となるものですが、『肝』・『心』・『脾』・『肺』・『腎』、を、合わせて『五臓』といいます。
ホントは上記のように『五臓六腑』といって、六腑もあり、それぞれが規則的に関わりを持ってるのですが、ここでは五臓にだけ簡単に触れて書かせて頂きます。
こうして見ると東洋医学の基本となるものは、自律神経により調整されるものばかりですね。
鍼灸治療では、この『五臓』の働きを調整することで、身体を健康な状態へと導きます。
『五臓』がそれぞれ良い健康状態を保つという事は、交感神経と副交感神経(前回ブログ参照)が良いバランスで働いてくれているということです。
逆に、不定愁訴(原因不明)から来る各部の自律神経関連症状というのは、交感神経と副交感神経のどっちか、又は両方がうまく働いてくれていません。
これを鍼灸治療によりまず『五臓』の調整をすることにより、結果的に交感神経と副交感神経が良い状態を保ってくれるようになります。
自律神経失調症と診断された方はほぼ100%この五臓のどこかに問題があり、必ずそれが身体のどこかに反応として出ています。
その反応というのを見つけ出し、東洋医学的な観点からのアプローチで調整することにより、結果的に症状は改善していくのです。
正直、自律神経そのものを調整するということは難しいものがありますが、自律神経の失調からくる症状というのを五臓で捉え、それを調整することはできます。
病院では半ば諦められたり、なにも施しようが無い症状でも、東洋医学的な観点で考えればすぐに解決するような事も多々ありますよ。
ただなんとなく、効果もよくわからないまま、服薬を続けているような方等には、特に知って頂きたいことです。
【どうような治療をするのか??】
『経絡の流れが滞っている』といえば非常に分かりづらいのですが、簡単に言うと、『身体を調整しているものの流れを改善する(調整する)』というようなイメージです。
刺激の仕方に関しては、ツボに鍼を打ち、少し動かしたりなんなりして刺激します。
ジワ~ンとした感覚が一般的ですが、もちろん痛くないようにしますよ。
ツボというのは、ほとんどが上図の臓器に所属しており、それぞれに働き等も決まってるので、それを踏まえたうえで、まずどのツボを使うか選別し、治療していきます。
症状の場所とは違う突拍子もない場所に打つ場合が多いですが、効果は出るのが不思議ですね。
鍼灸(東洋医学)は病院では原因不明と言われるような症状、特に『めまい・頭痛・耳鳴り・腹痛・眼痛・各部のつり(こむらがえり)・生理痛』等、得意とするところですので、お気軽に御相談頂けると光栄です。