一昔前は本当にヘルニアの手術が多かったですよね。

そして手術をしたのになお痛い、という方も今現在でもなおよく耳にします。

 

『なぜ手術をしたのに症状が変化しないの??』

⚫そもそもその時の症状の直接の原因が椎間板ヘルニアでは無かったのではないか?

というのを考えたことがありませんか?

ある程度腰痛や下半身の痺れの症状があって、レントゲン及びMRIも撮影して、画像診断上椎間板の突出があったとしてもです。

椎間板ヘルニアが直接の痺れの原因であるならば、手術でそこを改善させれば自ずと症状も改善するはずですよね。

でも手術でそこを改善させたのに関わらず痺れが全く変わらない、ということはどこか別のところが原因でその痺れが出ていると考えるべきです。

⚫『全く関係無いところを手術してしまったということ??』

そうとも限りませんが、残念ながらそのような方も多いです。

なので、現在というか昨今は、あまり手術をしない方向に向かっています。

 

 

『じゃあそもそもどこが一番の原因なの??』

⚫一番多いとされてるのが、梨状筋症候群と言われる症状です。

【坐骨神経痛】というのは症状とか痛みの名前であって、診断名ではありません。腰痛とか頭痛と同じ部類の痛み名前です。

その坐骨神経痛の原因が椎間板ヘルニアや梨状筋症候群、といった感じです。

⚫では梨状筋症候群とはなんなのか?

【梨状筋】というのは特定の筋肉の固有名詞ですが、だれでもあります。

簡単に言うと、お尻の奥に位置する筋肉です。

↑後ろから見た右側の図ですが、こんな感じです。赤が濃いところですね。

この筋肉が圧倒的に縮んでしまう方が多いのですが、この梨状筋が縮んでしまうと、その下を通っている坐骨神経をかなりの確率で圧迫・干渉してしまいます。

坐骨神経が圧迫されるわけですから、その結果、坐骨神経領域に痺れが出るということです。

坐骨神経痛での原因の中で一番多いのが実はこの梨状筋症候群なのです。

⚫じゃあなんで梨状筋って縮むの??

特に一番多いのが、太ももの内側の筋肉をうまく使えてない方。

うまく使えてないということは、筋肉も縮んでしまっています。

外側の筋肉はより使ってしまうことになるので、過緊張、膨隆します。

なのに内側の筋肉脳からいらないと判断され、削痩、縮んでしまいます。

すると、下肢そのもの、つまり股関節から下の足がねじれてしまい、結果梨状筋の働きが弱くなってしまうのです。

そしたらもう梨状筋の縮みは止められません。

当院なりの考え方は、そもそもは足の付き方という風に考えております。

 

じゃあどうすればいいの?

⚫とにかくウォーキングが一番。

坐骨神経痛が出ない身体作りをするためには、とにかくお尻の筋肉を動かすことが一番です。

だから一番簡単なのはウォーキング、ピラティスなんかも良いと思うので、当院では割とオススメしてます。

⚫痛すぎてウォーキングできねぇよ、って方は?

そのような方に関しては、無理せずとりあえず治療しましょう。

痛いのを我慢してかばって無理して歩いても悪くなる一方です。

気を付けて下さい。

 

昔手術したことがあり、今も痺れや痛みの症状でお悩みの方、全身全霊を持って力になれるよう尽力させて頂きますので、御来院を心よりお待ちしております。