腰が痛いからといって腰を揉んでも何も意味はありません。
でもね~、腰揉んでもらったら気持ちイイですもんね~。
しかしですね、『なぜその腰の痛み出ているか??』という事を考えた時に、『腰の筋肉が硬くなってるから腰の痛みが出ている』っていうのは全然違うんです。
腰揉みながら『腰硬いですねぇ~』なんてよく聞く気がしますが、残念ながらテンプレートですよ。
その人なにもわかっていません。
【何が腰痛の原因なのか】
まずは骨盤自体の問題が挙げられますが、骨盤自体もどこからかの影響を受けて結果的に骨盤が歪むという事になります。
今回は簡単に≪上半身からの腰痛≫と≪下半身からの腰痛≫に分けて書いていこうと思います。
≪腰が悪いから腰が痛い≫と決め付けるのは間違いです。
≪上半身からの腰痛≫
首(頭部)の位置関係が正常でなくなると(猫背等)、↑上図↑の赤い部分の筋肉が過剰に緊張してきます。
この部分の筋肉が過剰に緊張してくることにより、背部の違和感や、腰に痛みが出ます。
腰の痛みに関しては割とど真ん中の痛みが現れる事が多いですね。
この中でも特に緊張が強くなるポイントというのがあるのですが、そこの緊張を解除することにより、腰痛がスッキリ解消する場合も多いです。
特徴としては頭の動きを伴った時に腰痛が出る場合はこの影響が大きいでしょう。
そして、『顔を洗う動作』・『靴下を履く動作』等の動作が特に痛みが強く出ます。
上半身からの影響が強い腰痛は同時に首の治療を行う事により、より一層効果的ですよ。
腰痛の原因が上半身に強く有る方は普段から、肩凝りや頭痛、背部等も慢性的にある場合が多く、それらを無視した結果ギックリ腰といった悲しい結果になりかねませんので、少しでもいつもと違う違和感のある方は注意が必要です。
≪下半身からの影響≫
↑こんな感じ↑で太ももの筋肉というのは、骨盤に付いてるものが多いです。
これらがなんらかの原因で過剰に緊張すると骨盤を引っ張ってしまい、その結果、骨盤が歪みます。
人は100%左右対称には使えないので、ある程度の左右差が絶対にあります。
ある程度までは問題ありませんが、一定以上となると、なにかしらの問題が発生するでしょう。
上半身からの腰痛と比べてこちらの方が、サインとなる症状は多岐に渡るので、一概にこういう症状があれば下半身からの腰痛ですよとは言い切れないのが実際のところです。
↑こちら↑はお尻を後ろから見た絵ですが、こういうところも腰痛にはカナリ関わってきます。
痺れなんか伴う場合はさらに関係は大有りです。
しかしどのような腰痛であれ、上半身・下半身双方からの影響はあります。
要はどっちが優位か??
まずは優位な方をやっつけて、その後の症状も出にくくするために優位じゃない方もしっかり良い状態へと導く。土台を安定させるといったイメージ。
すると、その後の症状の出方も変わってきます。
いずれにせよ、痛い所だけ診ても何の解決にもなりません。
ましてや痛い所触ってもなんの意味もありませんからね。
グイグイ揉みながら『硬いですねぇ~』『凝ってますねぇ~』なんてのは便利な常套文句ですので、その人わかってない可能性高いですよ。
痛い所は入念に揉んだらいけません。