まず第一に考えられるのは【五十肩】です。
では五十肩とはそもそもなんなのか??
五十肩とは??
一般的な臨床では【肩関節周囲炎】と呼ばれます
炎という字が付くものは基本的に炎症という意味合いがありますが、実際にCRP値で炎症反応が出ている、といった事は少ないように感じます。
つまり炎症ではないのに、【◯◯炎】といった診断名を受けることは多々有る、ということです。
で、五十肩とは?ということですが、五十肩とは通称です。医学的な診断名ではありません。
私個人的にはこの業界もう18年になりますが、ドクターが使う五十肩というのは割と定義も広いように感じます。
あの症状は完全に五十肩ですが、『えっ!?その症状も!?』といった印象を受ける事も少なくありません。
さて、ここではごく一般的に定義されている五十肩について書いていきます。
⚫上げれない
⇒肩が上がりません。
自身ではもちろんのこと、例えば私が上げようと上肢を保持しても完全に引っかかるような感じで一定の角度以上は全くもって上がりません。
⚫夜間痛・安静時痛がある
⇒五十肩の状態が良いとありませんが、悪い五十肩は安静時痛及び夜間痛があります。
つまり黙っていても痛む、ということです。
この安静時痛・夜間痛に関してはあまりに強い場合は、【石灰沈着性腱板炎】という症状も考えられるので注意が必要です。これは下で説明します。
⚫捻れない(ねじれない)
⇒これも『上げれない』と同様、程度にもよります。
腰の後ろに回す動作(結帯動作)が難儀だったりします。
⚫上げれるけど痛い
⇒上げる、捻る(ねじる)の際に完全にもうそれ以上はいかない動かせない、といった状態ではなく、痛いは痛いけど動かせることは動かせる、といった状態であれば、それは五十肩ではありません。
なにかしらの筋肉の影響で痛みが出ていると考えるべきでしょう。
簡単に言えば『他動的な運動制限が有る』ということが一番大きな五十肩の有無を判断する材料ですが、自身では判断しづらいところなので、とりあえず見せて頂けたらと思います。
⚫当院の治療方法
五十肩の場合はその運動制限の量にもよりますが、緩解までには少しお時間を頂くことが多いです。
完全に動きが悪くなってしまってからはいきなりヒョイと上がるようになることはありません。
上で言う五十肩でない場合は割とその痛みの原因もはっきりしてますので、治療前後の結果を出すことは出来ます。
五十肩以外の肩の痛みに関してはその症状・痛みの原因になる特定の筋肉を確定してアプローチすることで効率的に症状も低減させることができるからです。
①まずはその症状の直接的な原因の追求。
②原因の解消。
③そして間接的な原因の追求。
④間接的な原因を解消することでより普段の生活も快適になります。
※石灰沈着性腱板炎※
⇒関節内に石灰が沈着してしまう状態ですが、症状としてはとにかく痛みが強いです。
黙ってても夜中もズキズキ痛む場合が多いです。
当院ではまずこの判断を行いますが、もしそう考えられる場合は、病院を紹介しております。
腱板炎とわからずに治療を進めてしまうと、必ずあとで痛みが強くなります。
病院でどのような治療をするかというと、注射です。
とにかく的確に判断して、早く病院に行って注射をしてもらうことが一番回復も早いです。
腱板炎か否か、五十肩か否か、の判断も自信を持って行っておりますので、安心してお任せ下さい。