気圧と台風のハナシ
1気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)です。海抜0mでこの数値が基本となります。
最近よく気圧のチェックしておりますが、1000hPaを切る事も多いようですよ。
台風が前後する時等は比較的1000hPaを下回る時が多いですが、実は台風の定義に気圧は関係ありません。が、台風前後は間違いなく下がりはしますね。
気圧って??
さて、台風に限らず、天候が変化する前に体調が悪くなる、という方も少なくないでしょう。
天候の変化にあたって、物理的に変化するものは温度・湿度・気圧ですが、今回はこの『気圧』について少し触れてみたいと思います。
以前ポテトチップスの袋を山の上に持って行ったら袋がパンパン、っというような記事を書かせて頂きましたが、この現象を説明すると、気圧というのは、その名の通り空気の圧力なわけで、なんの物質にもその圧力がかかっています。
店頭に置いてあるお菓子の袋も、実は空気の圧力を受けているのです。もっとわかりやすく言うと、何者かが、常に押さえてる状態と言えばわかりやすいでしょうか。
これは物質全てにかかっており、我々の身体にも平等に物理的な圧力が常にかかっています。
これが気圧です。(大気圧)
地球上に於いては標高が高くなればなる程、この気圧は低くなります。
押す力が弱くなるのです。
その結果、お菓子の内側というのはキッチリ密封されてますから、元々下界にあったお菓子の袋は内側から押す力の方が強くなり、結果的に袋がパンパンな状態になってしまう、という事です。
なのでもし気圧が高いところに持って行けばお菓子の袋はショボンでしまいますね。
気圧と身体の関係
お菓子の袋で説明させて頂きましたが、当たり前のようにこの圧力は身体にもかかっております。
1気圧(1013hPa)で体内からの圧力と均等と考えて、もしこれが1000hPaになると、身体の内部からの圧力が大きくなり、体内は色々な変化が起きます。
健康体であればこの程度の変化では身体の異変としてなにかしらの症状は出ませんが、そもそもの身体の状態が不安定な方はこのような微細な変化でも、身体が異常を察知し、なにかしらの症状が出てしまうのです。
急に気圧が下がると、誰にでも起こる現象として、物理的にむくみも出やすく、体表の血流が一気に流れやすくなるので、偏頭痛(片頭痛)なんかは特にしっかり説明が付きますね。
現象は誰にでも起こっているが、そもそも状態が良くない人はそれを感知してしまうといった状況です。
統計的には血圧が高くなる方が多いようですね。
急激に気圧が変わる時は?
トンネルに入った時や飛行機に乗った時等によく耳が変になり、あくびをする等でポコッと鳴らせたことがある方は多いと思いますが、それも気圧の変動によるもので、あれは体内の空気を外に逃がしているというものです。
上記は意識的に行いますが、ほとんどの事は意識的にできず、自律神経系が勝手に色々調整してくれています。
本来はその都度その都度自身の身体で対応するのですが、それができなくなってなにかしらの症状が出るという事でしょう。
冷えの症状が慢性的にある方やそもそもの体温が低いような方は、そのような自律神経系も働きが悪い方が多いので、症状も出やすくなるでしょうね。
なんで気圧の変化ごときで症状が出るか
結局何が言いたいかというと、気圧の変動による体内の変化は誰でも平等に起こっているのですが、その微細な変化でなにかしらの症状が出てしまうという事は、そもそもの身体の状態がよろしくないという事です。
天候の変化で症状が出るという方は、その後必ず日々の生活の中でコンスタントに症状が出てきます。
しかもそれは時間が経つと共に出る回数も多くなってきますし、症状も取れ辛く長引くようになるでしょう。
『最近天候の変化で症状が出るようになった』というのは、少しずつ状態が悪くなっているというサインですので、早めの対策で快適な生活を送って頂きたいと思います。