腱鞘炎とは
腱鞘炎の場所の例)↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
腱鞘炎は↑この辺↑が痛む、とは限りませんが。
一般的に腱鞘炎と呼ばれるものの原因は2タイプに分けられます。
①痛みが出ている箇所に問題がある場合(手首・腱鞘そのもの問題)
②痛みが出ている箇所以外に問題がある場合(手首・腱鞘以外の問題)
いずれも一般的に『使い過ぎ』が原因になる事が多いですが、まずは当院もそう考えます。
でも、そもそも『使い過ぎ』ってどういう事でしょう??
【『使い過ぎ』とはどういう事か】
●≪自身の筋量で対応できる負荷(負担)を超える事≫
、と定義してもいいんじゃないでしょうか。
抽象的になってあれですが、ただ単に使い過ぎたとしても、自身がそれに対応できるような身体を持ってる場合はなんら問題無いはずです。
『使い過ぎ』という事は、自身の『許容範囲外』という事だという事でしょう。
【絶対に関わっているところ】
以下、手首の腱鞘炎に関わる筋肉群です。
腱鞘炎と言われる症状の痛む場所はほとんどが手首周辺になりますが、そこを動かしているのは手首~肘にかけての前腕という部位の筋肉です。
なので、痛いのが手首だけという事に関わらず、この前腕の部分が関わってるという事は間違いありません。
『使い過ぎ』だからという事で、ただ使う量を減らしたとしても、この前腕の問題が解決されないと、症状としての改善は難しいでしょう。
ひとえに『手首を曲げる』という動作にしても、色々な筋肉が共同作業をして手首を曲げている訳ですが、筋肉一つ一つとっても、最初からそれぞれ役割・仕事が決まっております。
『この筋肉はこの角度の時に起動する』というのは予め決まっており、それを変更する事はできません。
なのでまずは『どの角度で痛むのか』・『どういう力の入れ方で痛むのか』が最も重要になります。
例え腱鞘自体の問題であっても、これを無視していたら、症状の改善は遅れます。
【本当の原因とは??】
たとえ実際に腱鞘自体に腫れや炎症等の問題があったとしても、『なぜそうなってしまったか??』という事を考えると、『腱鞘そのものが自発的に勝手に炎症等を起こした。』という考えには、そこしか診ない人であっても至らないのではないでしょうか??
なのになぜ≪その患部しか診ないか≫という事が不思議でなりません。
痛む場所以外に『なぜそうなってしまったか??』の原因は絶対にあるはずです。
では、どこが原因でそうなってしまったというと、やはり『前腕の筋肉が過剰に緊張してしまったから』というものが大きいでしょう。
そしてさらに『なぜ前腕の筋肉が過剰に緊張してしまったか??』という事を考えると、上半身の全体の使い方だったり、首周りの問題だったりもします。
ただ単に『使い過ぎ』という言葉で片付けるのは非常に都合の良い事で、そう言っておけば無難極まりないいわば役に立つ言葉だと感じます。
『使い過ぎ』だからといって、使うのを抑制しておけば治るという事も無く、使えばまた痛くなるわけですから、他にもっと原因があるのは当たり前です。
ひとえに『腱鞘炎』と言っても、文頭に書いたように、それそのものが悪くなってる場合もあればそれ以外の場合もあります。
自動的に痛む場所だけを悪者にするのではなく、『なぜそうなったか??』というのを勘案した上で身体を総合的に診るのが大事だと常々感じます。
手首以外にもなにか他に違和感や不調があるという方も事実多いので、小さな事でも気軽に相談して頂けると光栄です。