帯状疱疹になったことがあるという方、実は割と多いと思いますが、そもそもそれがなんなのかというと、あまり知られていないと思いますので、一般的な知識と、当院なりの対処法を書きます。
帯状疱疹とは?
●帯状の疱疹⇒読んで字のごとく、そんな感じです。
【そもそも帯状疱疹って何?】
●ヘルペスウィルスの一種である水痘(すいとう)・帯状疱疹ウィルスによるものです。
●水痘・水疱瘡(みずぼうそう)と同じと考えていいです。
●水痘と水疱瘡は同じです。
●水疱瘡にかかったことのある方はもうすでにウィルスは保有してます。
●水疱瘡の既往歴がある方はすでに体内に潜伏感染しているということです。
●ゆえに、誰でもかかります。
【なんで発症するの?】
●ストレス・疲れ等によりウィルスに対する免疫力が低下した時にウィルスの活動が活発になり、神経を伝わり皮膚に到達し帯状疱疹となり発症します。
●要するに弱っている時になっちゃいます。
【どんな症状?】
●身体の左右どちらか一方に出現。
●だまっててピリピリ刺すような痛み。
●洋服がすれるのも痛い。
●発疹の場合強くこするのは割と痛くない。
●帯状に小さな発疹・酷い方は水膨れが出現。
【どこに多く出るか?】
●個人的に一番多く感じるのは胸部。
●帯状疱疹というとまず胸部を連想します。
●そして割と多いのが頭部。
●なんだかわからない頭痛がいきなり強く出たとか実はよく見たら疱疹がいっぱいあって、『ありゃこりゃ帯状疱疹ばい』ってことが割と多くあります。
●珍しいのは膝周りにできていた方もいらっしゃいました。
●要するにどこにでも出来得るもので、我々としても常に気に掛けとかないといけない疾病だということでしょう。
【人にうつらないの?】
●ほとんどの大人は抗体を持っているので、帯状疱疹が帯状疱疹として他の人にうつることは基本的にはありません。
●水疱瘡にかかったことがない乳幼児にはうつることもあるようです。
●抗体のない成人には帯状疱疹の水疱が破れてそこから感染はしますが、抗体のない成人というのはほとんどいないというのが現状のようです。
【そもそも最近の子供達は水疱瘡のワクチン打ってるから誰でも潜伏感染してるんじゃないの?大人になれば誰でも帯状疱疹になり得るってことじゃないの?】
●まさにそうなんですが、潜伏感染してようが、一回もかかったことがなかろうが、そもそも帯状疱疹には誰でもなり得るわけで、大人になっての初感染による帯状疱疹は重症化する例が多いので、そのような意味も含めてリスクを減らしているということです。
●大人になってかかる時重症化するのを防ぐために、子供の時にワクチン、ということです。
●子供のワクチンも重症化するのを防ぐためのワクチンです。
【帯状疱疹のワクチンはないの?】
●50歳以上の方を対象とした水痘帯状疱疹ワクチンがありますが保険外となるようです。そんなに高くはないみたいですよ。
【※注意点※】
水疱瘡の既往歴がない成人の場合、乳幼児の水疱瘡が感染してしまうことにより帯状疱疹にかかり、それが重症化してしまうケースがあるのでそこは注意点です。
【当院なりの対応】
●当院としての対応は水泡ができる手前までの状態に対する対応となります。
●発疹程度であれば軽擦法で割と自覚症状は緩解します。
●同時に温めてあげることも結構楽になりますので、自宅でもオススメです。
●可能な限りお風呂なんかもゆっくりリラックスしてつかってよく温まった方がよいです。
●水泡ができてない程度であればお風呂で身体を洗う際、割と強めにゴシゴシこすってあげるもの効果的です。
●触れるか触れないかの刺激はヒリヒリした痛みが出るので大丈夫な範囲でゴシゴシやって大丈夫です。
●程度によらずやはり薬は飲んだ方が早く治るので、服薬は必要でしょう。
●それなりの治療法・対応法はありますので、とりあえずご相談頂ければ光栄です。