オスグッド病って??
スポーツをやっている子供達の間では昔から非常に多いオスグッド病。
〇〇病とは言われますが、症状の一つとして捉えて頂いて、主観ではありますが病気とは違う印象です。
別名成長痛とも言われ、成長期の子供(小学生・中学生・高校生)に非常に多い症状です。
特に小学生はまだ骨の成長も途上中で柔らかいため、大腿部の筋肉の影響を受けやすく、症状である脛骨(ケイコツ)の突出が顕著に見られます。
↑こんな感じで骨が出てきてしまいます。
あくまで骨が独りでに勝手に出てくるのではなく、太ももの筋肉の過緊張に引っ張られて引き上げられてしまうようなイメージです。
↑これらの大腿四頭筋という筋肉が直接的な原因となる筋肉が下端に注目して頂けるとわかりやすいですが、その付着しているところを引っ張り続けてしまうことにより、骨が出てきてしまいます。
↑こんな感じです。
ここが出っ張ってしまいここに痛みがある場合は概ねオスグッド病と診断されます。
《オスグッド病》と診断されたら?
病院ではストレッチと安静を指導されます。
ストレッチはもちろん大事ですが、安静に関しては安静にしたからといって症状が改善されるとは限りません。
ただ安静にしとくことにより痛みは改善はしますが、状態は安静のみでは改善はしませんので、また同じ運動をしたら痛みは出現してしまいます。
また安静にし過ぎることにより、筋力が落ちたりしたらそれこそ復帰までには時間もかかりますし、また新たな痛みも出現しやすくなります。
なので、当院ではストレッチに関しては必ず指導させて頂いておりますが、安静に関してはそのデメリットが圧倒的に上回るので、安静以外での改善を目指しております。
が、あまりに症状が強い場合は当院に於いても安静を伝えることもあります。
当院なりのオスグッド病の治療方法
上記の大腿四頭筋の過緊張が最も原因として占めますので、まずはその状態を改善すさせるような方向で治療は行います。
ただそこが直接的な原因だからといってそこだけ良くしても問題は根本から解決できるとは限りません。
『なぜそうなってしまったか??』というのが最も重要で、『なぜ大腿四頭筋がそれほどまでに過緊張してしまったか??』ということを常に念頭に置いて治療にあたらなければなりません。
ではなぜ大腿四頭筋がそれほどまでに緊張が高くなってしまうのかというと、
●足首の付き方・足部の使い方
●上半身の姿勢・上半身の使い方
も多大に影響します。
つまり、身体全体の使い方も影響するので、それらの問題も解決することにより、オスグッドの痛みも飛躍的に取れやすくなりますし、今後も症状が出にくくもなり得ます。
木を見て森を見ず、というのは悪い例であり、木を見て森も見ないといけませんよ、ということです。
オスグッド病に有効なストレッチ方法は?
大腿四頭筋のストレッチが最も有効です。
↑こんな感じで上に張った大腿四頭筋の筋肉図を伸ばしているということを意識してするとなお効果的です。
↓実際慢性的な腰痛ににも効果的なストレッチ方法なので、当院では慢性腰痛の方にもこのストレッチを指導して資料を配布しております。
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↑参考にどうぞm(__)m