捻挫の痛みの原因
捻挫の痛みには段階があります。
⚫1次的:靭帯損傷等による腫脹による内部の圧力上昇による痛み。
⚫2次的:筋肉損傷による痛み。
⚫3次的:筋肉が削痩(さくそう《筋肉が痩せて落ちること》)し、短縮(縮んでしまう)してしまうことによる痛み。
簡単に書いたら、筋肉が落ちて縮むので、それが痛みの原因となります。
1次的と2次的はほぼ同時なので順番は拘りませんが、重要なのは3次的な痛みの原因です。
なぜ筋肉が縮むか?
捻挫したら痛いから使わないですよね。
病院でも安静って言われますよね。
使わないと、筋肉は早急に削痩します。落ちます。
筋肉が落ちるということは同時に縮むということとなります。
筋肉が縮んだら?
縮むということは固くなります。
固くなるということは痛みの原因になります。必ず。
なぜいつまで経っても痛みが残るか?
⚫アライメント(位置関係)がズレてしまいそのままだということ。
足関節内の位置関係が捻挫によりズレてしまうと、あらゆるところに新たなストレスが生まれてしまい、周りの筋肉の状態も変わりやすくなります。
結果、筋肉が固くなったりして、それが痛みに繋がります。
⚫もう一つが、周辺の筋肉が固くなりっ放しだということ。
アライメントのズレというのは一定以上の捻挫で起こり得ます。軽い程度の捻挫では大丈夫です。
ところが周辺の筋肉が固くなることは、結構軽い捻挫でも起こり得やすいことなんです。
固定したら、いつまで経っても続く痛みを生む
一定度以上の足関節捻挫では固定は必要です。
ですが、軽程度の捻挫であれば逆に治るのを遅くします。
一定期間足関節を固定してしまうことにより、その間筋肉は稼働しないので、脳からはいらないものと判断され短縮が始まります。大袈裟に言うと、廃用性萎縮というやつと同じ原理です。
無駄に固定してしまうことにより、より痛みが無くなるのを長引かせてしまっているのです。
足関節捻挫を早く治すには?
極力固定せず、良い状態を作り、そして良い状態で使うことです。
良い状態を作るということは、我々の仕事となりますが、過度に緊張した筋肉を緊張していない状態に戻すこととなります。
そして良い状態が作られたと仮定すると、その状態で少しずつとにかく使うことが最も早い回復に繋がります。たとえ痛みがあろうとも。です。
痛みがあるのに使って大丈夫なの?
良い状態で使えば絶対に大丈夫です。
当院では治療により良い状態に近づけた後、より良い状態をKeepする為に、テーピングを施してます。
テーピングにより、正しい足の使い方ができるようになりますから、その環境で使うことにより、より回復が早くなります。
逆に辺に庇ってしまい続けていると、回復も遅くなります。
ただし痛みにより、その人がどれだけ活動できるかというのは異なりますから、その辺は臨機応変に対応しないといけませんよね。
本当にいつまで経っても痛みが取れない患者様は他になにか原因があるかもしれないということですから、その際は一度病院を受診して頂くことをオススメしたりもしております。
松葉杖をついて来院した方も歩いて帰れる
当院に来たら。ということですが、当院では割とこういうことはあります。
大袈裟に言ってるわけではありませんよ。
もちろん程度によりますが、本当です。
ということで足関節捻挫は是非当院にお任せ下さい。
ということでした。