熱にも種類があります。
大雑把に分けるとまず、湿熱と乾熱という熱があります。
湿熱
●湯たんぽ・オイルヒーター・お風呂・温水式床暖房
●液体を介して温めるもの。
乾熱
●エアコン・石油ストーブ・石油ファンヒーター・ガスストーブ・ガスファンヒーター・パネルヒーター・ハロゲンヒーター・ホットカーペット・こたつ・カイロ・セラミックファンヒーター
●熱源が金属、又は燃料を燃焼して熱を作ってるもの。
要するに熱源はともかく、その媒体(仲介・直接温まるもの)が液体かそうでないか。ということだと思います。
サウナは?
サウナに関しては乾式と湿式と両方存在し、いわゆる普通の一般的なサウナはフィンランド式と言われるものでこれは乾式にあたるようです。
ミストやらなんやらが入ってくるとまた違うことになりますが、色々とあるようでまとめきれませんすみません。
最近流行りの暖房器具は?
デロンギのマルチダイナミックヒーターというやつはオイルヒーターの部類なので湿熱となります。
バルミューダのスマートヒーターってやつはアルミパネルが温かくなる構造のようなので、乾熱にあたります。
一般的にいわれるパネルヒーターという部類ですね。
身体にイイ熱は?
で、なにがやっぱり身体に一番イイか、身体に優しいか、となると、湿式でそれを関節的に身体にあてて温めるという方法が一番身体には優しいんです。
上記で言うと、湯たんぽ・オイルヒーター・温水式床暖房、が最も身体に優しいということになります。
『熱源はどうであれ、液体を媒体として間接的に熱を伝える』☜この方法が最も身体を温めるのに効果的です。
お風呂は?
最も効率的に身体を温めるということを考えると、湿式で直接的であるお風呂が優れていますが、実は身体から水分が蒸発する時というのは一緒に身体の熱も奪ってしまいます。
蒸散による放熱ってやつです。
これが『湯冷め』であり、身体を冷やす原因にもなってしまいます。
湯冷めを防ぐにはとにかく早く温まった身体を保温することが大事です。
お風呂で温まったのち綿100%のパジャマでしっかり保温し温水式の床暖房で寝っ転がる。最高ですね。うち床暖房じゃないですけど。
なぜ湯たんぽがいいか?
っというよりもなぜ上記の乾熱にあたる電化製品では身体を温めるのには非効率かというと、
《ホットカーペット・コタツ・ハロゲンヒーター》
こちらは熱線で直接温めるタイプですが、このタイプだと身体は熱いと感じてしまい、汗が出ます。ジワッとしますよね。それって身体は身体を冷やそうとしている反応なんです。
コタツやホットカーペットで寝てしまって起きたらなんだか超寒いなんてことは誰でも一度は経験あるのでは??
《エアコン・セラミックファンヒーター》
熱風を送るタイプですが、電気により熱を作っている時点でやはり乾燥を呼び、加湿器の併用が必須となります。
乾燥するということは体表・皮膚の水分も飛ばしてしまうので、上記の蒸散による放熱も考えられます。
空気も舞いやすくなりますので、元々冬自体が乾燥していることも手伝って特に喘息のお子様がいらっしゃる家庭なんかはどうしても適切ではないということになってしまいます。
《石油ストーブ・ガスストーブ》
灯油を燃焼させると二酸化炭素と水蒸気が出るので、理論上は湿度はそこまで変わらないのでしょうが、加湿になるということはありません。
温まるまでのスピードは遅いことは遅いですが、暖房器具としてはそこまで身体に悪影響はないように思います。
二酸化炭素を発生させているので、換気はやはり必須でしょう。
個人的には乾式の暖房器具では一番効率的で身体には優しいのではないかと考えております。
《石油ファンヒーター・ガスファンヒーター》
上記ストーブのように水蒸気を発生しますが、熱風を同時に作っているので、これで乾燥が進みそうですよね。
理論上は変わらないような気がしますが、やはり乾燥はします。
しかし私の自宅でも灯油のファンヒーターがメインの暖房器具ですが、やはり温まるまでが早くて最高です。
ただ熱風を生んでるので、誇りも舞いやすいし、喘息のお子様がいるところなんかはどちらかと言えばストーブの方がベターになります。
要するに乾式は早くて便利で温かいんですけど、水分を飛ばしやすいので乾燥もしやすく、厳密に言えば体表に於いても蒸散による放熱で身体は冷えやすくなると考えられます。
逆に湿式では温めるまでの効率は悪く遅いですが、体表の水分も飛ばしにくく、身体の保温に優れているということです。
湯たんぽのオススメ使い方
●布団に入るまでは足元に置いておいて足元の布団を温めましょう。布団に入った時最高です♪
●布団に入ってからは横向きでおなかの前に置いて抱っこするようにした方が気持ち良さ倍増です。おなかに立て掛けるような感じで置いた方がより最高でしょう。
●リビングでゆっくりしている時なんかもおなかの上に乗っけとくだけでとても癒されます。
●とにかく下腹部を温めるということが最も大事です。下腹部を温めることにより、下半身にも血流は回りやすくなるので、結果的に末端の冷え性にも非常に効果的です。
湯たんぽの危険性
湯たんぽによる低温火傷は馬鹿にできません。
最悪の場合は皮膚移植が必要になる深さの火傷を負うこともあります。
カバーに関しては市販のカバーだけではなく、プラスαで覆ってやると安心安全でしょう。
タオルでグルっと巻いてからカバーに入れてもいいですね。
金属製の湯たんぽであってももちろんコンロ直火はNGです。栓を空けとけば爆発はしませんでしょうが、やはり危険です。
IH対応なんかがあればそれは最高だと思います。欲しいです。
あとは容量はできるだけ容量を満たすようにお湯を入れましょう。
温度の変化が大きいと気体の容積がだいぶ変化するので、空き容量が多いと大幅に凹んだりしますし、破損につながります。