五十肩と四十肩の違いって??
五十肩と四十肩の違いは、実はありません。
ただ、症状が出る年代によって言われ方が違うだけであって、基本的なものは同じです。
※以下抜粋↓
≪五十肩 - Wikipedia⇒肩に疼痛(痛み)と運動障害がある、患者の年齢が40歳以降である、明らかな原因がないという3条件を満たすものを五十肩と呼ぶ≫
だ、そうです。
五十肩の正式名称って??
正確な疾患名としては、『肩関節周囲炎』。
五十肩というのは一般通称というようなイメージでしょうか。
タイプ別五十肩
ただ五十肩といっても全部が同じなわけでなく、その中身は様々であり、いくつかのtypeに分けられます。
①運動制限が無い場合(一応挙がることは挙がる)
②運動制限が有る場合(固まってしまってなんとしてでも挙がらない)
③夜間痛、又は安静時痛がある場合
④自分の力では挙げれないけど人から挙げてもらえるとスムーズに挙がる
①運動制限が無い場合
正確に言うと五十肩とは言わないかも知れませんが、病院ではこう診断されることも多いです。
痛くてしょうがないけど一応挙がりはするといった状態ですが、このパターンはそもそもどこかしらに原因があって痛みが出てることがほとんどなので、その原因を除去してあげると痛みは消失し、スムーズに動くようになります。
ただ、その原因というのも人それぞれで、その人が今まで積み重ねてきた年月、又はその人の生活の中での使い方にもよるので、改善までの期間は一概には言えません。状態によります。が、運動制限が強い場合の五十肩よりは治りは早い事が多いです。
②運動制限が有る場合
もちろん度合いにもよりますが、重度の方はどんな治療をしたとしても急に挙がるようになることは難しいです。
横から45度以上挙げる際に体幹を使おうとしてしまうような方は、改善までにはある程度の期間の覚悟は必要です。
軽度の運動制限の方に限ってはこちらもなにかしらの原因があっての事が多いので、それを明確にし、除去してあげることで、割とスッと挙がるようになることもあります。
※ここで一つ、声を大にして伝えたいのが、痛みと運動制限は問題が別であるということです。
結構少なくはありますが、固まってしまってどんなことをしても全然挙がらないような方でも、なぜか痛みは全く無い、という方もいます。
どんなに運動制限が強い方でも痛みは別問題という場合が多く、固まってどうしようもない方でも痛みはどうにか楽にできる場合も多いです。
固まってしまってる方に関しては、治る順番として、まず痛みが消失してそのあと徐々に制限が取れていくというパターンがほとんどです。
③夜間痛、又は安静時痛がある場合
この場合は急な刺激を与えると(無理な動作をすると)必ず痛みが強くなるので、注意が必要です。
しっかりと状態を観察、把握したのちに、基本的に周囲の問題を解決して痛みを取るような治療を進めていきます。
また、場合によっては『石灰沈着性腱板炎』等、各疾患の可能性も考えられるので、そのような場合は、各種徒手検査等行い、状態を確認したうえで紹介状をお渡しして、病院を受診して頂いております。
石灰沈着性腱板炎の場合はこのように明確にレントゲン上でも異変が確定されることが多く、その症状の特徴としては、とにかく動かした時の痛みが強く、夜間痛・安静時痛も強いです。
レントゲンを撮らなくても明確な検査法がありますので、そのような判断も含め安心してお任せ下さい。
最近は当院では夜間痛には割りと鍼治療が良い効果を上げております。
④自分の力では挙げれないけど人から挙げてもらえるとスムーズに挙がる
固まってしまってる状態ではないので、肩の関節自体に問題が有るわけではなく、考えられるのは、神経麻痺か、腱板断裂、または特定の筋肉の機能不全といった状態です。
神経麻痺では割と痛みが無い場合が多く、腱板の問題では痛みが伴う場合がほとんどです。
挙がらない・可動しない・保持できない範囲で問題も違うので、その辺の判断も必要になります。
この場合も状態により治療効果はかなり変わってきますが、症状が出てからどれくらい時間が経っているかによるところが大きいです。
まとめ
以上簡単に書いておりますが、一概に五十肩・四十肩と言っても、その原因は様々で、症状も詳しく診れば人それぞれで違います。
中には重大疾患も混ざってることもありますので、ただ肩が挙がらない、痛いといった状態でも注意は必要です。
ですが、病院での各種検査の結果、病院的には何の問題が無いという状態の方に関しましても、必ず特定の原因は存在します。
明確に痛みがあったり、運動制限がある方はもちろんですが、何件も病院や整骨院、治療院等を回られて結局よくわからず症状も変わらない、といった方は特に、一度見せて頂きたいと思います。
必ずなんとかします。