スポーツ鍼灸の定義
実際は詳しい定義は無く、一般的にスポーツによる症状の解決に特化した鍼灸治療の事でしょう。
っというのは正直、それに特化しようがしまいが、要は『原因を突き止めて解決する』事に尽きると思います。
基本的なそのような解決する力が無いと、いくらスポーツ鍼灸ですと謳っていようが、それはただ謳っているだけのレベルだと考えます。
代表的なスポーツによる怪我
全般的に多い、
●捻挫(足関節を初めとする手首等各関節の捻挫、主に足関節捻挫が多い)
野球に多いが野球をしていなくてもなる、
●野球肘
テニスに多いが逆にテニスしてない人にこそ多い、
●テニス肘
ジャンプ競技(バレー・バスケ等)に多い、
●ジャンパー膝・ジャンパーズニー
スプリント系(陸上・バスケ・サッカー等)に多い、
●シンスプリント
他にも、
●半月板損傷
●靭帯損傷
●腰椎分離症
●腰椎すべり症
●アキレス腱炎
●肉離れ
●オスグッド病
●突き指
等々。
いくらでも出てきますね。
要するに競技内容により偏りはあるものの、結構なんでも起こり得ます。
スポーツ鍼灸とは??
これらに特化した鍼灸治療を指しているのかも知れませんが、正直なところ基本的に日常に出る痛み等の治療と大きな違いは無いと考えます。
もちろんそもそもの受傷機序は違いますが、痛みの原因を探す紐解き方というのは基本的には変わりません。
そしてむしろスポーツによる痛みや怪我の方が、その使い方も日常生活よりは極端なので、その人の身体の状態や筋肉の付き方などにも非常にわかりやすく表れます。
やってる事は≪原因を特定して良い状態に戻す≫、≪より良い使い方ができるように調整する・導く≫に尽きます。
そして、スポーツをしてこなかった鍼灸師や柔道整復師、又は医師の先生よりは色々なスポーツを経験してきた先生の方が圧倒的に有利でしょう。
なぜかというと、そのスポーツ特有の動き方が身をもってわかる、知っているから。
痛みの原因を紐解く際に、その人の普段の身体の使い方(日常生活含め)を想像するという事は症状の原因を特定する上で絶対的に必要になります。
当院でのスポーツ傷害・スポーツの怪我の治療
なんにせよまずはその人が『どういう使い方を普段しているか』・『どこ(特定の筋肉等)が原因でその痛みが出ているか』というのを的確に捕える事です。
そこで、もし鍼灸治療を施すのであれば、例えばピンポイントに痛みの原因となっている筋肉にアプローチする事は非常に効果的だと思います。
そして、もちろんただ痛い所だけにアプローチしても根本的な解決にはなりませんので、その後身体が全体的に上手く使えるように持っていくのが我々の仕事です。
≪ポテンシャル(潜在能力)を上げる≫事や、≪その後の痛みも出にくくする≫という目的で、痛い所以外の治療も行います。
膝が痛くて来院しようが、人によっては首を治療します。
首が痛くて来院しようが、足首にテーピングを巻く場合もあります。
そんな感じです。
わかりやすく言えば≪より全体的に身体を上手く使えるようにする≫という事です。
試合が近くてどうにかしたい場合はまずは痛みの除去を第一に治療しますのでとりあえずご相談頂ければ幸いです。
出来る限りどうにかしますが、無理なものは無理とちゃんとお伝えさせて頂きます。