『こりゃぎっくり腰ばい!』って方へ
ぎっくり腰にも様々な症状がありますが、がっつり動けない程のぎっくり腰についての対処法を書いてみます。
●とにかく動けない
●布団から起きれない
●寝返りをするにもいっぱいいっぱい
●起きれたら起きれたで一歩一歩が地獄
●なにかに捕まってないと崩れ落ちそう
●なんとか椅子に座ったがもう崩れたい
●咳なんてしようもんなら激痛
等々。
とにかく痛くてなにもできない。
という方、参考にしてみて下さい。
ですが、正直痛みの感じ方というのは人それぞれで、同じぎっくり腰の度合いだとしても、
なんとか自分で無理矢理動こうとする方、
と、
もう気持ちが折れてしまって少々の痛みにも過剰に反応してしまいピクリとも動こうとしない方、
というのに分かれます。
今回はそういうのは置いといて上記のような感じの特に痛みが強い場合の対処法としてお伝え致します。
まず何をすればいいか?
《布団の中で・起きれない場合》
●深呼吸をしましょう。
急激な痛みが猛烈に襲ってきたときはとにかく呼吸が浅くなります。
無意識下で結構な力が入ってしまうというのと、自律神経にも作用するので、結果的に浅い呼吸になりがちです。
呼吸が浅いと、なんにせよ良い方向には転びませんので、とりあえず深呼吸をしつつ呼吸を安定させるよう意識し、肩の力を抜くよう頑張りましょう。
●横向きなら膝の間に枕を入れましょう。
横向きしかなれないと思いますが、横向きが実質一番楽です。
ですが、横向きですと股関節の角度が過度になってしまい、お尻の筋肉が引き延ばされる状態になってしまいます。
この状態はあまり好ましくないので、それを出来るだけリスクが少ない状況にするために膝の間に枕または座布団を二つに折ったぐらいのものを挟んでおくと、多少は楽です。
●身体を温めましょう。
もし単身の場合はそれも大変なこととなってしまいますが、効果的なのは湯たんぽでお腹を温めることです。
同居人がいる場合は湯たんぽじゃなくても2ℓのペットボトルに熱々のお湯を入れ、それをタオルでグルグル巻きにしたやつを作ってもらいましょう。
それも非常に効果的です。
それを横向きで下腹部の前に置いときましょう。
抱っこして寝るような形でも構いません。
●足首を動かしましょう。
横になったまま可能な限りで構わないので、グルグルとかグ~ッととか動かしましょう。
つま先を上に上げる動きが思いのほか重要です。
起き上がる準備のためにもできるところから動かしとかないと、いざ起き上がろうとする時にうまくいきません。
足の指を意識的に動かすことも効果的です。
●もし仰向けになれればその状態で膝を立てて左右にゆっくり繰り返し倒しましょう。
これは痛くてできない場合は無理にしないことです。
膝を立てたままつま先を上に上げる運動を何回もやったりしても非常に有効です。
《立つことはできたが歩けないという場合》
●下を向かず前を向くようにしましょう。
十中八九、頭部が動くことに伴って痛みが出ているはずです。
下を向いたまま動こうとすると、痛みはより強く出やすい状況です。
ほとんど場合自分で痛みが出やすい状況を自らわざわざ作ってしまっています。
頭部の位置関係で身体の負担は大きく変化し、痛みも大幅に変わりやすいので、できれば頭部を上げましょう。
●歩けない場合は四つん這いの方が無難
トイレには行かないといけませんが、歩くのが無理なら四つん這いの方が無難です。
四つん這いから立ち上がろうとする際は、やはり頭の位置関係を意識して下を向いたまま立ち上がろうとしないよう、頭を起こして前を向いて動き出して下さい。
上半身が前のめりになっている状態の方が圧倒的に痛みが強く出やすくなります。
●無理して歩かない方がいいでしょう。
トイレだけはしょうがないので、這いつくばってでもなんとか行かなければなりませんでしょうが、それ以外では正直無理はしない方がベターです。
《なんとかかろうじて歩けるという場合》
●前を向いて歩きましょう。
重複してしまってますが、とにかく下を向いている方が身体の負担は大きくなります。
●肩を動かしましょう。
背中が丸くなってしまうと同時に腰にも負担は大きくなります。
それを防ぐ目的でとにかく肩を大きくグルグル回したり背伸びしたりすることにより、リスクが低減します。
ゆっくりでいいのでできるだけ大きく背伸びしてあげることも効果的です。
●床に座るのは正座がベスト。
正座以外は
●椅子に座るならカッコよく座りましょう。
深く腰掛け、背筋を伸ばした状態の方が後の動き
後ろによっかかってのさばるような座り方はその後が必ず痛みが強く出ます。
●座っててもつま先を上げる動作を意識して行いましょう。
次に立ち上がる時にスムーズさが上がります。
つま先を上げる動作というのはスネの前の筋肉が行うのですが、立ち上がる動作というのはこの筋肉が非常に重要となりますので、立ち上がる前にウォームアップの意味で非常に効果的です。
●もし可能であれば体操しましょう。
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これは痛みが強過ぎる場合はできないと思いますので、可能な限りの範囲内で結構です。
この添付ファイルに体操に関してはたとえ痛みが落ち着いたとしてもしばらくは続けておいた方が予後は圧倒的に良いです。
痛みが多少落ち着いたからといってまた特に対策もせず普通の生活に戻ると、必ずまた痛みはぶり返します。必ず。
結局ぎっくり腰ってなにが原因?
残念ながらある日突然イナヅマが走ったかの如く、身体の状態が急変することは本来ならあり得ません。
あり得るとするならば、事故、つまり外部からの衝撃が加わった時だけです。
交通事故のみならず、どっかから落ちたとか、誰かと猛烈に衝突したとか、明らかな衝撃が起因となりますが、実はジャンプして着地したなんていうのも立派な衝撃ですので、それも要因となり得ます。
それら以外で、痛みがある日突然急激に出たとしても、実はその正体は日常生活に於ける小さな積み重ねの結晶でしかありません。
要するに、日々ぎっくり腰になる準備を知らず知らずのうちにしていたということです。
なので原因はなにかというと、日頃の行いというか日常での使い方の積み重ねにほかなりません。
あとはスパイスとして精神的な疲れ、寒暖差、湿度の急激な上昇、気圧の急激な変動等も大きくはありませんが、要因の一つとなります。
もちろんベースのしての身体の状態があったうえで。
もし万が一ぎっくり腰になってしまったということは、身体からの『もうダメだ!ギブです!』といったサインだということなのです。
言い方を変えればぎっくり腰とは身体が頑張り過ぎた結果です。
そして不本意ではありますが、せっかく痛い思いをするのですから、これを機会に今一度生活を見直してみてはいかがでしょうか。