ぎっくり腰って欧米では【魔女の一撃】というそうですよ。
というのはどうでもいい話ですが・・・・・
『先生、これはぎっくり腰ですか!?』
という質問をよく受けます。
ぎっくり腰とは??
このぎっくり腰というのはあくまでも通称であり、これといった決まりは無く一般的に急性の腰痛全般をこのように呼びます。
しかしだいたい急性の腰痛というのも、ある時この瞬間に痛くなったとか、朝起きたら動けなくなってたとか、いきなり徐々に急激に痛み出したとか、定義自体も全体的に曖昧で、正直に言うと痛くなった人がぎっくり腰と言えばぎっくり腰でいいと思います。
そんなぎっくり腰の原因
ですが、一番お伝えしたい事は、痛くなったまさにその時に身体の状態が急変してしまうという訳ではありません。
どういう事かというと、ぎっくり腰になるにはぎっくり腰になる為の準備段階が必要だという事であり、日々の積み重ねの中から起こるものがほとんどだという事です。
外からの衝撃(交通事故・落下・衝突等)が無い限りは人間の身体はそんなに急変しません。
以下簡単な原因(リスク)です。
●同一姿勢の仕事が多い
●前かがみの仕事が多い
●下を向いてる事が多い
●全然運動しない
※甘い物をよく食べる
※食事はあまり噛まない
上記※は胃を日常的にイジメているという事なのですが、実は胃の状態というのはぎっくり腰とかなり関わりは深いです。
ではなぜ急に痛みとして現れるのか??
という事になりますが、日々の生活の中で少しずつ少しずつ物理的なストレスというのは溜まっていってしまいます。
これが日々溜まっていくことで、本来ならばなにかしら身体に異変というのが必ず出るのですが、だいたいの人はこれに気付きません。
「なんかダルい」や「最近肩凝りがある」や「背中が痛い」等も立派なぎっくり腰の前触れです。
そしてそれに気付かないまま日々物理的なストレスを溜め込んでいってしまい、身体がそれに耐えられなくなった時に緊急のサインとしてぎっくり腰の症状となるのです。
自身が持ってるある一定のラインを越えてしまったときに、痛みがボンっと出るようなイメージですね。
その時に身体の状態が急激に変化するわけではありません。
少しずつ積み重ねた結果、自身の身体の状態ではその物理的ストレスに対応できなくなった為、出るべくして出た痛みというのが、本当のところです。
ぎっくり腰にならない為には??
ぎっくり腰になる前にはほとんどの場合なにかしらの身体の異変が出ます。
まずはそこに気付いて早めに対処してあげるのが一番大事ですね。
以下簡単な予防法です。
●日々の軽い運動(ウォーキング等)⇒これが最も大事かと
●上半身(肩)をよく動かす⇒ぎっくり腰になる方は総じて背中もやや丸くなってる方が多く、その解消の為。
※食べ物は消化の良いものをよく噛んで食べる。
上記※は何気にかなり効果はあります。とにかく胃からの影響というのは絶大なんです。
ぎっくり腰になってしまったら??
とりあえず当院に御来院下さい。
という事なんですが、その前に色々と諸説あり、冷やすのはNGです。
未だ冷やす指導を受けることが多い悲しい世の中ですが、基本的に冷やすことにより筋肉というのは血流も悪くなり硬くなってしまうので、その後の経過はよろしくありません。
温めましょう。
温め方については以前の記事を参照にして頂ければ幸いですが、湯たんぽがベストです。
腰と同時にお腹も温められればなお良いですね。
お風呂も入れるようであれば入ってよく温まった方が予後は良いです。
あとは無理せず休まれといて下さい。
痛みが出るという事は身体からの悲鳴ですのでこれを無視しても後々良い事はありませんよ。
どちらかと言えばもちろん寒い冬の時期の方がぎっくり腰は出やすくはなりますが、湿気過多、気圧の急な変化等も十分なきっかけに成り得ます。
皆様、【魔女の一撃】注意されといて下さい。